リフモの曲げ試験

前回ご紹介した、「リフモのたわみ」と関連して、リフモの各厚みの曲げ試験を
兵庫県立工業技術センターにて計測してみました。

 

 

 

 

 

 

 

試験内容:各厚みのリフモ10×100mmサイズを各10本(縦方向×5本、横方向×5本)と
     同じ厚みで密度が異なるリフモ10×100mmサイズを各10本(縦方向×5本、横方向×5本)用意し、
     最大荷重を計測

結果、以下の通りでした。

  曲げ強度(MPa)
12mm厚_縦 (密度0.81) 30.95
12mm厚_横 (密度0.80) 24.26
8mm厚_縦 (密度0.72) 21.54
8mm厚_横 (密度0.72) 24.10
5mm厚_縦 (密度0.77) 10.77
5mm厚_横 (密度0.77) 14.81
3mm厚_縦 (密度0.94) 48.67
3mm厚_横 (密度0.94) 38.61
  曲げ強度(MPa)
9mm厚ハードタイプ_縦
(密度0.87)
57.38
9mm厚ハードタイプ_横
(密度1.09)
43.60
9mm厚_縦
(密度0.84)
18.73
9mm厚_横
(密度0.64)
18.65
9mm厚ソフトタイプ_縦
(密度0.33)
0.79
9mm厚ソフトタイプ_横
(密度0.33)
0.58

密度と曲げ強度のグラフ(画像をクリックで拡大)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

傾向として、

 同程度の密度であれば厚みが増すごとに曲げ強度が増す(青色線
 同じ厚み・サイズであれば密度が高くなるほど強度が増す(赤色線

ようです。

リフモは木材のような繊維方向がないので、縦と横で強度に大きな違いはありませんでした。

3mm厚は薄いので加熱・加圧成形時に熱が伝わりやすく、12mm厚などよりも樹脂っぽい硬い仕上がりになりますが
今回の試験で数値としても硬い事がわかりました。

また、前回「たわみについて」で『8mm厚<12mm厚<9mm厚ハードの順にたわみにくかった』と
お伝えしましたが曲げ強度の数値を比較しても、「8mm厚<12mm厚<9mm厚ハード」のようです。

 

 

2020年03月16日